小河川に架かる2径間のPC橋梁の橋脚巻立コンクリート施工
20年ぐらい前になりますが、国道に架かる橋の耐震補強として、河床幅6m程の小河川に架かる2径間のPC橋梁の橋脚巻立コンクリートを施工した時の話です。
橋脚は河川の中央に位置し、現河床(砂利)を橋脚基礎上面まで1m程掘り下げ厚さ250mmのコンクリートを巻立るという設計です。
水深は通常時で20cm程度ですが、降雨時は急激に水量が増加します。施工するには、当然のことながら河川水をどう処理するかが問題となりますが、発注者に確認したところ、なんと8インチの水中ポンプ20台で排水する設計でした。
この方法では、通常時の水量しか考慮されていないこと、大きな発電機数台必要なこと、ごみ詰まりなどの排水能力維持等の保守などを考えると、まったく現実的ではないため、大口径の仮排水管による河川水切回しによる施工を提案協議したところかなりの減額になるとの回答でした。内容をよく確認もせず入札した担当営業を恨みつつ、泣く泣く、減額を受け入れ施工を開始しました。
