2021.10.06

老化とヒューマンエラー

投稿者まだ使える杵柄

労働災害発生の原因

ある年の厚生労働省の「労働災害原因要素の分析」によれば、労働災害発生の原因は、下記の割合になっています

①不安全な行動及び不安全な状態に起因する労働災害:94.7%

②不安全な行動のみに起因する労働災害:1.7%

③不安全な状態のみに起因する労働災害:2.9%

このデータから、労働災害の96.4%(①+②)に不安全行動が関係していることが分かります。言い換えると不安全行動がなければ、労働災害はほぼなくなるということになります。さらに、この不安全行動のうち“意図しない”行動が9割ほどを占め、いわゆる“ヒューマンエラー”に該当します。

例えば、不注意、危険軽視・慣れ、近道・省略行動、錯覚、パニック、不慣れ、疲労、集中力の低下、高齢者の心身機能低下などがあります。ロボットでは起こりえない、いわゆる人間らしさと言えます。

人間が作業する限り、これらを完全に無くすのは不可能ですが、できるだけ減らすために、近年メンタルヘルスケアの重要性がクローズアップされています。

高齢者の心身機能低下について

さて、私も高齢者の範疇に片足を突っ込みましたので、今回は“高齢者の心身機能低下”について感じているところを吐露してみたいと思います。

若い時は、高齢者を見ると世の中の酸いも甘いも経験して自分はとても敵わないなと感じていましたが、いざ自分がその年齢になってみると気持ち的には若いころとさほど違いはない、=進歩もない? が身体能力はどんどん衰えていくのを実感しています。

例えば、ヒューマンエラーには以下の例が挙げられます。

①文字の読み間違い、逆の意味に読んだりする

②車運転時のちょっとしたよそ見でヒヤリとする

③テレビで一部情報を見落とし、家族に何見てたのと時々言われる

④パソコンの打ち間違い

⑤何かやっている最中に思いついたことを後で思い出せない

⑥昼寝などで目覚めた時に一瞬状況が把握できない

⑦コロナワクチンの副反応が弱い

⑧新しいことを考えるのが億劫

などなど。ヒューマンエラーのオンパレードです。

身を削るような思いで、貴重な情報を提供させていただきましたが、はてさて、労働災害防止に一役買うことはできるでしょうか?

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