労働災害発生の原因
ある年の厚生労働省の「労働災害原因要素の分析」によれば、労働災害発生の原因は、下記の割合になっています
①不安全な行動及び不安全な状態に起因する労働災害:94.7%
②不安全な行動のみに起因する労働災害:1.7%
③不安全な状態のみに起因する労働災害:2.9%
このデータから、労働災害の96.4%(①+②)に不安全行動が関係していることが分かります。言い換えると不安全行動がなければ、労働災害はほぼなくなるということになります。さらに、この不安全行動のうち“意図しない”行動が9割ほどを占め、いわゆる“ヒューマンエラー”に該当します。
例えば、不注意、危険軽視・慣れ、近道・省略行動、錯覚、パニック、不慣れ、疲労、集中力の低下、高齢者の心身機能低下などがあります。ロボットでは起こりえない、いわゆる人間らしさと言えます。
人間が作業する限り、これらを完全に無くすのは不可能ですが、できるだけ減らすために、近年メンタルヘルスケアの重要性がクローズアップされています。
