2024.01.31

新たな課題

投稿者【投稿者】東北 50代土木技術者

新たな課題

『管理』と聞いて現場技術者の頭にまっさきに浮かぶのは『工程管理』や『施工管理』、『品質管理』、『安全管理』、そして『予算管理』ではないかと思いますが、近年では施工現場での『情報セキュリティ管理』が重要視され、建設業界全体で取り組むべき課題と言われています。
昔は余程のことがない限り現場事務所にインターネットを引くことはありませんでしたが、今ではインターネットがないと現場事務所での業務だけでなく、施工自体ができない、なんてこともあります。
それほどIT、そしてICT施工が広く現場で利用され、人手不足や業務の効率化、施工精度の向上などに役立っているということなのでしょう。

ITやICT施工では重要な情報を『電子データ』として扱うため、それらを改竄されたり、抜き取られたりといったことから守らなければなりませんし、そういったことのきっかけとなるパソコン・タブレットの置き忘れや盗難防止、コンピュータウィルス対策といった、いわゆる『情報セキュリティ対策』を現場で講じる必要があります。
情報セキュリティ対策と聞くと何やら物々しい感じがしますが、決してそうではありません。
私自身、現場事務所ではごく一般的な情報セキュリティ対策を講じているだけですが、日頃から気をつけていることがいくつかあります。
例えば、定期的にパスワードを変えるとか、パソコンには不要なデータを極力保存しておかないとか、少しでも現場事務所を離れるときは必ず施錠するなどを心がけています。
簡単なことですが、こういったことを徹底することで自身の『情報に対する意識』が保ち続けられていると実感しています。

今後、IT・ICTの拡大に伴い必要な情報セキュリティ対策も増えていくことが予想されます。我々のような現場技術者にも『資質・力量』として求められる日はそう遠くないのかもしれませんね。

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