30年位前は今と違い一般競争入札はほぼ無く、指名入札でした。
今は入札と言えば一般競争で電子入札が当たり前ですね。
発注予定も入札公告もホームページで確認ができ、便利になりました。
私が建設業界に入った30年位前は今と違い、一般競争入札はほぼ無く、指名競争入札が主流でした。発注者にいかに顔を出しているかで指名されるされないが決まる(?)ようなところがあり、指名に入るために当時は交通費と時間を使って、色々な役所に行って名刺配りをしていました。
また役所に顔を出すのは名刺配りだけが目的ではなく、発注予定を確認する事も重要でした。例えば、東京都は月曜日が発注予定の公示日でしたので、月曜日は必ず都庁に行き発注予定が出ているか確認し、出ていれば発注内容をノートに書き写していました。
今ならホームページで確認しコピペかスクショで終わりです。 労力が全然違いますね。
今と違って、時間の使い方は本当にゆっくりでしたね
入札に参加する事が決まったら現説がありますね。 さすがに実際の現地で説明会を行う事はありませんでしたが、指定された日時に役所に集合し、担当者から説明を受けました。
役所によっては「車を用意しているので希望者がいれば現地も視察できます」と言われましたが、実際役所の用意した車で現地視察をした事はありません。業者側が各社「個別で見に行きます」と答えるからです。
また質問書の提出があり、大概「なし」と書いた書面を封筒に入れ持参していました。指定日に持参し、その場で質問書を開封してもらえる役所はまだいいのですが…
時には全社質問が「なし」にもかかわらず、回答日を別日にわざわざ設けて、結果「全社質問がありません」と発表する役所もあったものです。
さいごに…遠方の国道事務所の入札があった時には、夕方帰りの特急でTPOをわきまえた(!?)酒盛りをしていました。 勤務していた会社は直帰がなかったので、私はソフトドリンクで諸先輩方のお相手をしていたものです。 時間の使い方は今と違い本当にゆっくりでしたね。