“ISOは経営の役に立たない”として、認証返納が相次ぎました。
本来、ISOは経営のための指針なのに、“ISOは経営の役に立たない”として、認証返納が相次ぎました。“これではまずい”となり、2015年にISOの有効性向上のための大幅改定が行われました。目玉は、“組織の現状把握”、“リスクと機会”が明記されたことです。
極端に言うと、ISOは方針と目標を達成するための仕組みですが、ISOの目標がISOのための目標になっており、経営上の目標とずれている場合があります。これではISOに取り組むメリットがなくなってしまいます。そこで、2015年版では、「1.会社の現状を知る(問題、リスク) → 2.何を改善するのか → 3.目標として取り組む」という流れになりました。これで、現状を反映した目標になっていれば、しめたものです。
さて、その目標ですが、品質、環境、安全など複数のISOに取り組んでいると、それぞれ別に目標を設定している(無理やり?)場合があります。例えば、“工事成績”を考えた場合、“品質、環境、安全”すべての要素を含んでいます。“事故災害”も同じことが言えると思います。
