河川工事は歴史が古いため、道路工事より経験工学の色合いが強いと言われます。
近年、地球温暖化などの影響による豪雨が頻発し、毎年のように洪水による大規模災害が発生しています。インフラ整備だけでは人命、財産を守れる状況ではなくなってきています。コロナもそうですが、自然には勝てないので、如何に共存していくのかという方向で考えなければと思う今日この頃です。
さて、河川工事の話ですが、平成5年頃、水門築造工事に2年半従事していました。堤防を開削し既設の樋管撤去、国道切り回しも付帯する工事でした。河川工事は初めての経験で、役所の担当者や会社の先輩にいろいろ教えていただきながらの現場管理でした。
河川工事は歴史が古いため道路工事より経験工学の色合いが強いと言われます。そのためか建設省内での河川組と道路組の人事交流はあまりなく、力関係(出世)も河川組の方が強いというようなことを当時お聞きしました。河川組の中でも“技術は盗め”みたいな感じで、手取り足取り教えるということはなく、苦労したと、私と同い年の役所の担当者がこぼしていました。